この本は10のカラーグループに、標準/淡/濃の3段階の濃度を組み合わせた、30色×30色の配色例を網羅した見本帖です。
一般的な配色本では、配色のルールやタブーを解説しています。しかし、ハレーションを起こす組み合わせもデザイン次第では実に効果的な演出ができることもありますし、普段であれば試すこともない色の組み合わせが、実はとても印象的な効果を生むこともあります。この見本帖では、色の組み合わせを網羅的に扱うことで、配色をあらためて見つめ直すことができるようになっています。
見本部分には、それぞれの組み合わせに対して、文字や塗り、線、面積の違い、隣接と分離、白地と黒地等、さまざまなパターンを掲載しました。
このほか、5・10%刻みで、CMYKの組み合わせた「スタンダードカラーチャート」も収録。基本的な色指定から、色の組み合わせまで、すべてがこの1冊で確認できます。
印刷用紙についても、デザインの現場でよく使われる、アート・コート・微塗工紙のグロス系用紙とマット系用紙、上質系、クラフト等の計6紙を網羅することで、紙の見本帳+配色の見本帳を兼ね備えた作りとなっています。
著者は、緻密な文字組と丁寧な装幀で知られる松田行正氏。
前著『デザイナーズ カラーチャート』と対をなす、
デザイナーによる、デザイナーのための新しい配色チャートです。 |